スパークする思考
右脳発想の独創力
スパークする思考
右脳発想の独創力
著者:内田 和成
出版社:
角川グループパブリッシング
出版日:2008-11-10
内容
情報は、検索するな、覚えるな、整理しすぎるな。問題意識を持ち、アナログな情報に触れれば、アイデアや仮説が生まれる。『仮説思考』の著者であるトップコンサルタントが明かす、独自の思考法・発想術。
読書メモ
アイデアってどこから来るの?
本書は早稲田大学商学学術院教授・BCGシニア・アドバイザーの内田和成先生による著作。内田流“いいアイデア・発想を生む方法論”を紹介されています。日常生活でなんとなくやっている方法、それでいて説明するのが難しい方法論を仕事に持ち込み、楽に楽しく発想力を高めようといった内容で肩肘張らずに読めます。左脳のエリート集団(個人的なイメージですが)のトップだった方が右脳思考の書籍を出されたことだけで勇気をもらった。
本書を読んで、“ひらめき”までのプロセスについて理解できたように思います。問題意識が小さな洞察を生み、潜在意識の中に蓄積されて、なにかのきっかけでひらめきとして顕在意識に再浮上してくる。まさに「稲妻に打たれる!」といった感覚がなんとなく解りました。問題意識(≒興味)を持って街に人にとぶらつきたくなる書籍です。
ユニークな発想を求められる方やアイデア発想が苦痛な方はどうぞ。
目次
はじめに | 日常を仕事に持ち込むだけで、発想力は向上する |
第一章 | 問題意識がスパークを生む |
| スパークとは |
| 「異業種格闘技」のきっかけはテレビ |
| 問題意識が発想の連鎖を生む |
| 顧客志向の自動車泥棒 |
| 小口化 |
| 『仮説思考』もスパークから誕生 |
第二章 | アナログ発想で情報を集める |
| 情報は整理するな、覚えるな |
| 自分だけの情報にこそ、価値がある |
| ユニークなアイデアを生むための情報 |
| メディアに振り回されるな |
| 電車の中は情報の宝庫 |
| キョロキョロする好奇心 |
| 情報は無理に集めるな |
| 思い出せない情報は大した情報ではない |
| 脳にレ点を打つ方法 |
第三章 | 情報は放っておいて熟成させる |
| 二〇の引き出し |
| オフト監督の牛 |
| 自由自在なバーチャル引き出し |
| 仕事用の引き出しを作ろう |
| 引き出しの育て方 |
| 情報は整理しないで放っておく |
| 時が情報を熟成させる |
| 右脳で切り取る景色 |
|
第四章 | アイデアが生み育てるアナログ思考 |
| なぜアナログがデジタルに勝てるのか |
| キャプテンの唇 |
| 並列列挙 |
| キラーパス型人材 |
| 他人をリトマス試験紙にして、アイデアを育てる |
| 一人でスパークする方法 |
| アナロジーで分かりやすくする |
| 見出しとは刷り込みである |
| 問題意識にタイトルをつける |
| 当たらないジャンプは測定できない |
| 右脳的な連鎖が思いがけないスパークを呼ぶ |
| いい加減さが、左脳管理に勝る |
| 生きず詰まったら、右脳で俯瞰する |
第五章 | 創造力を高める右脳発想 |
| 右脳と左脳の連鎖がアイデアを生む |
| スパークを生むメカニズム |
| 「あいつに聞いてみよう」人材を目指す |
| しゃべる、書く、歩き回る |
| ひらめきは全文検索からは生まれない |
| 自分にとってのクリエイティブスペース |
| 公私混同のすすめ |
| ひらめくためには「なぜ」が大事 |
エピローグ | 生活者視点があなたをクリエイティブにする |
| 作業を仕事と勘違いしていませんか |
| 生活者として働き、ビジネスパーソンとして生活する |
| そっと忍ばせた一万円から発想できる大ネタもある |
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